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どうやらとても高い代物らしい、ということは分かった。
よく見ると、確かに仕立てが綺麗だ。
だが、何度見ても
江田には全く似合ってないような気がした。
どこがどう、と具体的に言うことは
色以外、言えないが・・・
自分に関わりの無いことには首を突っ込まない
という信条を持つ私は浮かんだ疑問や感想を頭から消し去る。
「お久しぶりです。」
えーーーっ?!!、と
江田はフロアに響くような声を出すので思わず身を引く。
でも、江田はオーバーアクションのままだ。
「柏原さん、やだなぁ。久しぶり、なんて。
僕はずっと柏原さんのこと、ちゃんと考えてましたよっ!!」
私はつい感情の篭らない声が出る。
「・・・ああ、ありがどうございます。」
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