孤軍奮闘編_拾弐

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  でも、そんな虚しい空笑いは続かず、 音のない部屋はシンッと静まり返った。 「これから、 どうやって、生きていけば良いのかなぁ・・・ もう、わかんないや・・・」 最終日、デスクを片付けて 簡単に挨拶を済ませ、定時に部屋を出る。 飲み会などはやった事のない会社。 だから、もちろん 誰にも何も言われず、さっさと出てきた。 先の見えない不安に心を掴まれそうになるが 泣いても、喚いても、自分を哀れんでも状況は何も変わらない。 だから、さっさと家に帰った。
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