孤軍奮闘編_拾弐

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  仕事が無くなって一週間、 ただ部屋に閉じこもって過ごした。 失業保険の手続きに出なければ、とか 仕事を探さなければ、とか 買出しに行かないと食べるものが無い、とか カーテンくらいあけなきゃ、とか・・・ 頭の中に浮かんでは消えた。 今まであったはずの気力がゼロになっていた。 ただ誰にも会いたくなくて 話すのも億劫で、携帯電話も固定電話も切った。 こんな事をしてても無意味だと分かっているが 仕事を認められなかった、と言う事実は 私を今までに無いくらい、打ちのめした。 私には仕事しかないというのに・・・
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