孤軍奮闘編_拾弐

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  前回の派遣先で契約を切られたことと 今回は明らかに違った。 前回は能力有無に関わらず、上司を怒らせた結果だった。 もちろん、 外されたのはショックだったが、今回ほどではない。 今回は明らかに 私は不要な人間として、切り捨てられた。   そのことが今までに無いほど私を打ちのめした。 だから、私は自分の城に篭城を決めた。   弱って立ち上がれない時は誰にも会わない。 こんな無様を見せることはできない。 とにかく殻に篭って、気持ちが立て直せるまで待つ。 泣き言を聞いてくれる相手はもうこの世にいない・・・
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