孤軍奮闘編_拾参

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  誰もいない、なんて考えていた自分を私は恥じた。 私には大切な友達がいる。 それだけで充分幸せだと思えた。 留守電の中に、営業の江田を見つけた。 年度末で 派遣契約が終わってから、既に半年以上経った。 ・・・ようやく、私を思い出したらしい。 私は江田に電話をかける。 「もしもし、お世話になっています。柏原です。」 『こんにちわー!!遅くなって、ホントすんません。』 江田、と言う男はいい意味でも悪い意味でも、 ”生粋の営業マン”だった。
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