第1章

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「…ゆ、り…」 「ん…」 不意にゆうとの唇と僕の唇が重なり、ゆうとが口に含んでいた液体が僕の口内に流し込まれる。正直、まだ僕にはビールの美味しさが分からない。寧ろ苦手だ。だけどゆうとが落ち着くなら、僕はそんなの我慢するんだ。 そのまま舌が絡み合い、ゆうとは慣れたように僕のワイシャツのボタンを外す。 「…ゆうと…」 既にゆうとは酔っている様だった。 「…ゆうり…ベッド…」 「…ん…」 ゆうとは僕の手を掴み、肩を押してベッドに倒した。 「…ゆうり…好き…」 「…んっ、は…」 ゆうとの舌が上のそれを転がすように動く。 「…ゆ、と…」 もっと、もっと僕を求めて。君には僕しかいないと、空想でもいいからそう思わせて。
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