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ゆうとがこんなにアルコールに依存してしまうようになったのも、借金のせいだった。何処から情報を仕入れたのかわからない、借金取りは高校にまで乗りこんだ。そのせいでゆうとは退学し、ストレスや精神状態が不安定だったせいでお酒に手を出してしまった。
アルコール依存症とまではいかないものの、ゆうとは大量にアルコールを摂取しては、嫌な記憶を消していた。誰にも止めることは出来なかった。
「ご飯は?食べれそう?」
抱きつくゆうとに、優しく問いかける。こうなったのはゆうとのせいじゃない。だからゆうとを責めることなんで出来るわけがなかった。
「…ん…食べる…」
「椅子、座ろ。立てる?」
ゆうとから離れ、ゆうとの脇に頭を入れて立ち上がる。ふらふらと立ったゆうとを椅子に移動させ、僕も横に座った。
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