第1章

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「じゃあ行ってくるね。ご飯、食べれたらちゃんと食べるんだよ」 「うんっ…行ってらっしゃい…」 チュッ、と、ゆうとは軽くキスをした。 「ふふっ、行って来ます」 ばいばいと手を振ると、ゆうとはドアが閉まるまで手を振ってくれる。今日も、長い一日が始まるんだ。 いつものコンビニで栄養ドリンクを買い、店の出口で飲み干した。寝不足気味で最近はずっとこんな感じだ。 「おはようございます」 「おはよう!ゆうとくん大丈夫だったか?」 「はいっ」 これが部長との朝の挨拶。部長の身内にもそういった人がいるらしく、ゆうとの事をいつも気にかけてくれていた。
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