恋をバックパックに詰めて

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素敵な彼との話に夢中になって、後回しにしすぎてた。 私はまだホテルを探していない事を彼に打ち明けると、 彼は少し迷ったあと、照れたように 「僕の泊まっている部屋に来るかい?」 そう言って手を強く握ってくれた。 彼の部屋でシャワーを借り、私は一日を疲れを洗い流した。 そしてこれから始まる一日の続きに、体が熱く火照るのを感じていた。 薄い照明の中で私は何度も彼に抱かれ、いつの間にかお互い心地よくまどろんでいた。 朝日がチャオプラヤ側に昇り始める頃、私達はどちらとも無く目を覚ました。 私は彼に軽い口づけをして、胸板に頭を寄せて言った。 「そういえばさ・・あの、私を助けてくれた時、あんな怖そうな外国人3人になんて言って追い返したの・・?」 彼はバツが悪そうに少し口ごもったあと、恥ずかしそうに言った。 「その子は・・僕の奥さんだって・・」 そういって彼は照れ隠しに私にキスをしてきた。 本当にいつかそうなるかもね。って私が言い返す隙はなかった。 完
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