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「・・そういう風に見えちゃうかな?」
「あ・・でも・・ちょっと急だったし、もしかしてなんて思って・・」
「いや・・どうみても旅の初心者で、放っておけない感じだったから。あそこで、カオサンでマックに行く人なんて絶対にいないからさ、きっとそのうち変な人に引っかかって嫌な目に遭うんじゃないかって・・迷惑だったかな?」
「ぜんぜん!嬉しかったです!」
嘘じゃなかった。お世辞でもなかった。
私は、本当にすごい早さでこの人に惹かれていた。
気さくで、タイに詳しくて、そして何よりハンサムで、私の心が躍り始めるのを感じていた。
気づけばテーブルの上に、まるで針の山のようにビールの空き瓶が並び始めていた。
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