恋をバックパックに詰めて

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ふと店沿いの川べりに目をやると、マンゴーシェイクの屋台が出ていた。 完熟のとろとろのマンゴーをそのまま氷とシェイクする、もう、見ているだけで口の中に甘みが広がってくる。 「わたし、あれ買ってくるね。」 そういってマンゴーシェイクの屋台へ並んだ。 すると、私の前に並んでいた外国人3人組が、振り向いて何かを話しかけてきた。 英語が苦手な私は、何となくにこにこ笑いながらイエスイエスとうなずいていると、突然一人の坊主頭の男が私の肩を抱き、胸を触ろうとしてきた。 私は硬直して小さな悲鳴を出すのが精一杯だった。 酒臭いそいつらは私を抱きかかえるようにして自分たちの車の方へ連れて行こうとする。 必死で腕を振り払おうとする私の後ろから、鋭い声の英語が響いた。 彼だった。
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