恋をバックパックに詰めて

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先ほどまでとはうって変わって、厳しい表情で男たちを睨みつけて何かを言っている。もの凄く流暢な英語で、侮蔑すらも語気に含めた口調だった。 「ポリス」という単語が私の耳に入った時、男たちは私を解放して去っていった。 私は、震えが止まらなかった。 「もう大丈夫だよ。変な事されてない?」 私は無言でうなずいた。 「分からないからってなんでもイエスって行っちゃダメだよ?彼らはこの後、君と一緒にクラブに行くっていってたよ。行きたいかって聞いたら、うんと言ったって。」 私は馬鹿だ。 非日常に憧れて、勢いだけできたものの、危機意識も無く酔っぱらって危ない目にあって・・この人がいなかったらどういう事になっていたんだろう。 「ホテルまで送るから、心配しないで」 そう言われて、自分がホテルをとっていない事を思い出した。
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