5人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
先ほどまでとはうって変わって、厳しい表情で男たちを睨みつけて何かを言っている。もの凄く流暢な英語で、侮蔑すらも語気に含めた口調だった。
「ポリス」という単語が私の耳に入った時、男たちは私を解放して去っていった。
私は、震えが止まらなかった。
「もう大丈夫だよ。変な事されてない?」
私は無言でうなずいた。
「分からないからってなんでもイエスって行っちゃダメだよ?彼らはこの後、君と一緒にクラブに行くっていってたよ。行きたいかって聞いたら、うんと言ったって。」
私は馬鹿だ。
非日常に憧れて、勢いだけできたものの、危機意識も無く酔っぱらって危ない目にあって・・この人がいなかったらどういう事になっていたんだろう。
「ホテルまで送るから、心配しないで」
そう言われて、自分がホテルをとっていない事を思い出した。
最初のコメントを投稿しよう!