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~自宅~
過田「ただいまぁ」ガチャ
過田「いや、疲れたなぁ。バイト」ハァ
過田「それに今日はいつも以上に荷物も多いし。歩くのしんどかったなぁ。ったく」ドサッ
過田「って愚痴なんか溢しても、ここに住んでる人間は僕ひとりなんだけどね」
過田(十畳の和室に台所、風呂、様式トイレ付。)
過田(ここが先月から僕が住んでいる“素御井出(すごいで)荘”の201号室である。)
過田(築十数年の割には綺麗なのに、他の部屋の半分の家賃で僕はここに住めているのは、この部屋が曰く付きだったおかげだ。)
過田(まっ、信心深くないボクにとっては、そんなのあってないようなものだから関係ないけど。)
過田「よいしょっと」チラ
掛け時計「‥‥‥‥」カチカチカチカチ
美少女フィギュア「‥‥‥‥」ボロッ
超合金ロボ「‥‥‥‥」
日本人形「‥‥‥‥」
フランス人形「‥‥‥‥」
過田(今日もボクは、ちゃぶ台の前に腰掛け、部屋の敷地の3分の1をも占める趣味のフィギュア(人形、ロボも含む)棚を眺めて癒される。)
過田(癒される‥‥‥‥つもりだったんだけど。)
過田(少し、予定の変更が入った。)
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