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先輩「なんでもね。とあるアパートの一室から、毎日血の気のない女の子が道路を見下ろしてるとか」
先輩「家主が出払ってて誰もいないハズのなのに物音がするとか」
先輩「真夜中になると決まって少女の悲痛な金切り声が聞こえてくるとか」
先輩「中世ヨーロッパ風の若い男がこの周辺をうろついているとか」
先輩「ねえ、近隣に住んでる者としてはこの噂は気にならない?」
過田「あ、いえ。別に」
先輩「ね、怖いよね?」
過田「僕は特に」
先輩「怖いだろ」グイ
過田「怖いです、怖いですって」
過田(ちょ、瞳からハイライト消すの止めて下さいって。シャレにならん怖さなので。)
過田「先輩、もう離してくれませんか?服伸びちゃうので」
先輩「ちぇ、もうっちょっといいリアクション期待してたのになぁ」パッ
過田「ああ、もう手遅れだったか」ムナモトビヨーン
先輩「過田クンってこういう話得意なの?」
過田「得意というか」
過田(“慣れた”というか)
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