第4章・同僚

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紹介された理香さんは想像以上に綺麗な人だった。 “サバサバしたイイ子”と言った樹の言葉からボーイッシュな女性をイメージしていたが、ロングヘアーとミニスカートの似合う色っぽい人。 土曜日の夕方六時。 樹、聡史、理香さん、私の四人は国分町のダイニングバーで飲んでいた。 仙台市国分町は居酒屋やバーなどが連立し、夜が賑わいを見せる町。 私も学生時代はこの町の安い居酒屋をたびたび利用した。 新入生歓迎コンパ、サークルの飲み会、ゼミの打ち上げ、それから今日みたいに四人で飲んだり。 理香さんの代わりに瑠璃子がいて、今日よりずっと庶民的な店で。
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