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…と、ここまで書いて柚羽(ゆう)はPCを打つ手を止めた。
(もう少し忠左衛門の容姿やデータを細かく書きたいのよね。整理してみるか)
柚羽はシャーペンとノートを持ってきて、早速ペンを走らせる。
『身長184、A型、2月生まれ。睫毛は長く鼻も高く、声はちょうどよい低さ。手足は長くて真っ直ぐで指も美しく、肌も綺麗。性格はとても男らしい』
「これ私の好きな芸能人と似てる(笑)でもあの人、タキシードやスーツは天下無双に似合うけど、残念ながら和服が今一つ似合わないのよね~。
じゃあ無理かぁ。え~?せっかく、いいと思ったのになぁ~」
ノートを見つめ、盛大にため息をつく柚羽であった。
☆☆☆☆☆☆☆
その日の夜。スマホが鳴ったので画面を見ると、lineに電話が。
しかしすぐ切れた。
「?」
するとすぐ『ごめんなさい、間違えて通話を押してしまいました』との文字。
相手のアイコンの写真を見ると…
「おぉ~!ちょっとカッコいいんじゃない?」
少し上機嫌になる柚羽。
(こんな人、友達にいたっけ?いたら忘れないはずなんだけど・笑)
友人たちの顔を思い出していると、またメッセージが。
『以前登録だけしていて、連絡は初めてします。宜しくお願いします^^』
「あ~、そういえばいたかも!思い出した!随分久しぶりなのに、よく覚えていたわね~。そうね、登録だけして連絡してなかったわね」
柚羽も返事する。
『こちらこそ、よろしくお願いします^^』
相手もスマホの前にいるのか、すぐ返事が来る。
『名前はチョルギュと申します^^呼び方は全然気にしないので、楽な方で読んでくれたら結構です^^私はなんと呼べばいいですか^^?』
柚羽『私は柚羽(ゆう)といいます。ゆう、でいいです~^^チョルギュだから、ギュにしようかな~^^私は〇〇年生まれで、身長は164です~^^』
ギュ『ゆうさんよろしく^^ギュって、いいですね。韓国で友達がいつもギュって呼びます(笑)私は〇〇年生まれで、身長は177.5です。
ゆうさんタメ語でいいですよ!^^』
柚羽『ギュもパンマルでいいわよ^^私は気にしないから^^』
その夜、柚羽は珍しくちょっと楽しい気分で寝たのだった。
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