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お人形さんみたいなその子はぐったりと倒れていました。
一姫はあわてて拾い上げました。
「大丈夫…?」
一姫は聞きました。
「何とか…、でも僕が弱ったせいで花の色が…うぅっ」
一姫の手の中のその子は灰色の花を見て泣き出してしまいました。
一姫はその子からその子の名前や事情を聞きました。
その子の名前はルチーア。
色をつかさどる妖精で花が咲く大事な時期に風邪をひいてしまい、衰弱し色をつくるという大事な役目ができなくなってしまったのだと一姫に説明した。
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