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夏木君がいなくなった扉を見つめ、私は思った。
あー、彼は今変わろうとあがいている最中なのだと、彼をそこまで動かしているのはやはりあの人なんじゃないかと思うと、少しやけてきちゃうな。
私も負けずに頑張らないと。
そう強く思い、書類の作業に集中しだす、奏であった。
その頃夏木は秋奈との賭けに勝つべく、部員を集めていた。
放送室を借りて呼びかけたり、企画を模索して、部員を集めたりして心含む10人の部員がはいり、秋奈との賭けに夏木は勝った。
その夜の事。
食事も終わり、部屋でくつろいでいると、またしても侵入者が。
目を光らせて見つめているとその侵入者と目があった。
秋奈「飲む?」
教師がビールを差し出してくる秋奈。
夏木はそれを手で制した。
夏木「いえ、未成年なので!
というか、このやりとりしたかっただけなんてことはありませんよね?」
秋奈「そんなことはないかな、ほら今日私に勝ったでしょ?
なにかしてほしいこととかないか、きこうと思ってね?」
夏木は考えた、してほしいこと?
そんなの、一つしか。
夏木「先生、どんなお願いでもきいてくれるんですか?」
秋奈「まあ、そうなる、わね?」
夏木「じゃ、抱きしめてもいいですか?」
秋奈「それくらいなら、お安い御用よ。」
そう言って先生と軽く抱き合った、女性特有の柔らかさと先生自身の匂いが混ざり合ってとても気持ちがよかった。
もっと触れ合って居たかったが、あまり長くするのはいけないきがしたので、そっと離れた。
そんな一年前の事を今でも想い出すと、恥ずかしくなってくる。
これが一年前の俺達、今では部員も増え。
頼もしい後輩達も入ってきた。
この話は次の話としよう。
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