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夏木「‥どうしたんです?こんなとこに先生がいるなんて、すぐ隣なのに。」
若干ふてくされた言い方をして相手を少し突き放してやろうと思った俺の一言に気にする様子もなくゆっくり微笑みその教師は話を続けた。
秋奈「びっくりしたよね、夏木の妹ちゃんが泣きながら私のとこに泣きついてきたんだもん。もういい大人なんだからもう少しちゃんとしてもいいんじゃない?」
夏木「知ったような事言うんすね‥」
秋奈「ま、夏木の担当教師だし、当然よね。心配なんてしてあげないし、なんだろうね、私自身がほっとけないだけ。」
夏木「さすが教師というだけあって世話好きですね。」
秋奈「私他の生徒には無関心よ、でも私はまだ落ちてないわよ」
夏木「いや、教師としてどうなんすかそれ!?てか落とす気なんてないですから!年下をからかわないでください!」
秋奈「意外と純情なのね、夏木、先生と賭け事しよ?」
夏木「うわ、めんどくせぇ」
秋奈「まったく、そんなこと言わないで、部活をつくって部員あつめてよ、私顧問になるから。」
夏木「はぁ!?人が集まらなかったら?」
秋奈「その時は私が夏木に対してさらに厳しくなるかな」
にこっといたずらっぽく微笑む小悪魔モード全開の秋奈様、ちなみにこの人はうちのクラスの担任、矢沢明奈(やざわあきな)いつも俺に対してストレートに向かってくるのはこの人だけだ。
最近よく、俺のことを気にかけているのもわかってはいたがシカトしていたが、運悪く鉢合わせしてしまって、こんな面倒臭いことまで押し付けられて、だがこれ以上指導が厳しくなるのはごめんだ。
そう思ってこの賭けを受けることにした。
夏木「いいですよ、受けてたちますよ。」
秋奈「うふふ、期待してるわ」
またいたずらな笑みで軽く手を振る明奈。そんな秋奈と別れ、俺は部屋にいき、妹に謝罪することにした。
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