第1章

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23、妖精専用のバーそれはミクロな世界だ。 妖精は戦士の従者であり召喚されるまでの 待合室としてここは選ばれている。 そこでは妖精達の愚痴の場であり、召喚されるときは いきなり消える、忙しい妖精達がいた。 マリン 魔法少女ミキの従者 優しい。水の技で敵を倒す。 自立型なので呼ばれてなくてもマスターの元へ行ける。 天然 シルフ 魔法剣士エドの従者⇒いきなりサイクロプスと戦わせたり、雑用に呼ばれる。 真面目だけど、 ケット 術者のエセ関西弁が映る 召喚士クラノスの従者 エデン 召喚者なし 強者のみ召喚できる 妖精…5cm 人差し指サイズの魔法使いの従者 召喚すると戦わせられる。 「エドは乱暴でアタシのやり方にもケチをつけてくる。この前なんてね、 ハニーウォーター飲んでたら、召喚されて、目の前にサイクロプスが!」 シルフは肩を震わせ、緑の眼をいっぱいに輝かせながら大粒の涙を流しています、 私達と同じ妖精でもシルフは運が悪かったみたい。かわいそうに……。 「しょうがないよ、シルフは簡単に召喚されちゃうから」 私の左肩をポンと叩くケットさん。 「ウンディーネちゃん。同情はあかんでぇ?。こやつが真面目にやらんからなんよ」 「ううっ……放っておいて。マスターお代わり」 マスターのハデスさんは、黙ってシルフに杯を出します。 ……ハデスさんは一体何者なんでしょうか。いつも黒い衣装と骸骨 のお面で何者かわかりません。 「ワイはこれから最高クラスを取るでー! ウンちゃんもとるやろ」 「酒くさい……飲みすぎですよ、ケットさん。それと変な呼び方しないでください!」 私は、これから戦闘準備しないといけないから飲めないのに……。 休みがほしいなぁ。 「えぇやないの! クラノスは休憩やって休ませてくれてんさね」 「所々分からないけど、その語尾の付け方はなに?」 シルフが泣き過ぎて枯れた声でその呼称の意味を訊きました。 「関西弁ゆーやつらしい。このファーランドの方言ちゃうで。異世界や」 「えぇ!いいなぁ?ケットちゃん」 異世界で召喚されるという事は同じレベル3でも意味が違います。 妖精達にはランキングがあり、召喚者のレベルが高いほどランキングの高いものが 召喚できます。ちなみにシルフはレベル1、私とケットはレベル3。 「そんな大したことないで。ウンちゃんだって、あのエデンの血縁なんやろ?」
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