第1章

3/8
前へ
/8ページ
次へ
「そ、そうですけど、私と比べちゃいけないですよ。……私そろそろ行きますね。 ミキが呼んでるんで!」 き、気まずい。この空気に耐えられないよ。 私はテレポートでミキの所へ行きました。 エスクード草原に私はワープしました。 草の香りと高原特有の冷たい空気、 ミキは狼を倒した所でした。 「んー楽勝ね。あ、ちょっとウンディーネ。どうしたの?今日は呼んでないけど」 「色々あるんですよ?」 私は半泣きになっていた。 「……妖精界も大変ね」 「私と妖精バーに着てくださいよ」 「む…無理よ。私は人間なのに、ミニチュアサイズの中に入るとか」 妖精バーは5cm、ミキは155cm、確かに難しい……かも? 「私も大変よ。てかね、今月は金欠なのよ、なんか大物でないかしら」 「大物って……私とミキで倒せるのかな、私とミキでボスクラスを倒した事はあるけど。魔王ガイアークとかすでにお爺ちゃんでさ、入歯を入れ忘れてたから勝てたのに」 「ウンディーネ、つまんなーい」 「ダジャレじゃないですよ!」 「ダジャレじゃない。入歯を入れ忘れる。入歯を入れ忘れる」 「あ、あそこにエドがいるよ」 「え、エド様! どこどこ」 ……イケメンに弱いんですね。さすが少女。あ、私の年齢はヒミツです。 「やあ、ミキ。ウンディーネ。お疲れ」 爽やかに話かけてくるエドさんは、表面上はとてもいい人そうなのですが……。 「ウンディーネ。お疲れ様」 え、なんですべてを悟ったような顔してるんです。何があったんですか。 「お、お疲れ様です」 ……何も聞かない事にしよう。 「ユニコーンを狩り取ってきてお金に変えてきたとこなんだ」 エドさんは自慢げに眩しいほどの笑顔で私達に言います。 「えーすごいー!」 ミキは眼をハートマークにしてエドさんに夢中です。 ……これだからイケメン好きは。おっといけません。 「なるほど、それでシルフがお疲れなんですね」 「逃げるの早くて疲れた。おうちかえりたい」 「おうちなんて大層なモノは私達にないんですよ!」 「だったら、土に帰りたい」 「あなたはセミですか!」 「みーんみーんみーん」 「土に埋まりながら鳴かないでください」 しかし、一体どうやってエドさん達はユニコーンを倒したんでしょうか。 「ウンディーネちゃん、それは簡単だよ」 「私の思っている事が伝わっている、テレパシーですか」 「女の子の僕に関する興味はびびっと伝わってきちゃうんだよね」
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加