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「そ、そうですけど、私と比べちゃいけないですよ。……私そろそろ行きますね。
ミキが呼んでるんで!」
き、気まずい。この空気に耐えられないよ。
私はテレポートでミキの所へ行きました。
エスクード草原に私はワープしました。
草の香りと高原特有の冷たい空気、
ミキは狼を倒した所でした。
「んー楽勝ね。あ、ちょっとウンディーネ。どうしたの?今日は呼んでないけど」
「色々あるんですよ?」
私は半泣きになっていた。
「……妖精界も大変ね」
「私と妖精バーに着てくださいよ」
「む…無理よ。私は人間なのに、ミニチュアサイズの中に入るとか」
妖精バーは5cm、ミキは155cm、確かに難しい……かも?
「私も大変よ。てかね、今月は金欠なのよ、なんか大物でないかしら」
「大物って……私とミキで倒せるのかな、私とミキでボスクラスを倒した事はあるけど。魔王ガイアークとかすでにお爺ちゃんでさ、入歯を入れ忘れてたから勝てたのに」
「ウンディーネ、つまんなーい」
「ダジャレじゃないですよ!」
「ダジャレじゃない。入歯を入れ忘れる。入歯を入れ忘れる」
「あ、あそこにエドがいるよ」
「え、エド様! どこどこ」
……イケメンに弱いんですね。さすが少女。あ、私の年齢はヒミツです。
「やあ、ミキ。ウンディーネ。お疲れ」
爽やかに話かけてくるエドさんは、表面上はとてもいい人そうなのですが……。
「ウンディーネ。お疲れ様」
え、なんですべてを悟ったような顔してるんです。何があったんですか。
「お、お疲れ様です」
……何も聞かない事にしよう。
「ユニコーンを狩り取ってきてお金に変えてきたとこなんだ」
エドさんは自慢げに眩しいほどの笑顔で私達に言います。
「えーすごいー!」
ミキは眼をハートマークにしてエドさんに夢中です。
……これだからイケメン好きは。おっといけません。
「なるほど、それでシルフがお疲れなんですね」
「逃げるの早くて疲れた。おうちかえりたい」
「おうちなんて大層なモノは私達にないんですよ!」
「だったら、土に帰りたい」
「あなたはセミですか!」
「みーんみーんみーん」
「土に埋まりながら鳴かないでください」
しかし、一体どうやってエドさん達はユニコーンを倒したんでしょうか。
「ウンディーネちゃん、それは簡単だよ」
「私の思っている事が伝わっている、テレパシーですか」
「女の子の僕に関する興味はびびっと伝わってきちゃうんだよね」
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