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「わっ!わかりましたっ!至急手配致します!しばしお待ちをっ!」
おお、隊長さんが折れた。
ツムグさんの強さってこっち側でも伝わってるんだな~。
バタバタと駆け回る兵隊さん達。伝令したり、色々忙しそうだ。
「珍しくツムグさん、怒りました?」
「ん?いや?怒ってないよ?
ああ、今のはただの交渉テクニックだよ。フリさ、フリ。」
「へえ、隊長さん、完全に真に受けてますよ。ツムグさんってこっちでも有名人なんですか?」
「あ~、まぁね~。」
困ったような顔で頬をかくツムグさん。
「・・・私、わかった。
ツムグさん、エニシと一緒だったんだ!」
「ヴ・・・ドウシテソウモオウンデスカ?」
「だって同じ英雄の子だしさ。なんか似てるんだよ。二人は。
エニシもお化け学校入ってだいぶ穏やかになったけど、昔はやんちゃだったし。
きっとツムグさんも同じなんでしょ?
そんでその頃の勇名だか悪名だかが知れ渡ってるんだ!だから脅しも効果抜群。」
「・・・ソンナコトハナイトオモイマス。」
沈黙の中、兵士達のガヤガヤ声が聞こえてくる。
「おいっ!急げっ!糸切りツムグが怒り出すぞっ!」
「お、俺の赤い糸、切られたくねえよっ!」
「馬鹿言えっ!お前に赤い糸はねえっ!」
「そっか!なら安心・・・っておおいっ!!」
スパァン!!
おお、すげえ。トカゲさんならではの尻尾ツッコミだ!
「・・・ツムグさん、彼女できなくて、リア充が羨ましくて糸切りばかりしてたの?」
「・・・・・・・はい。リア充狩りが趣味でした。」
「さいってえ!」
ゆかりの一言に崩れ落ちるツムグさん。
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