灼熱の大地と襲われた姫君。

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「もう今は無くなってしまったけど、このあたりの国に留学してた頃にね。 生国では固いだの、奥手だのって噂されて武人だかなんだかって言われちゃって何もできなくなってたから、こっちではちょっとはっちゃけちゃって・・・。 そしたらはっちゃけすぎた・・・。」 がくりと膝をつきながら、呟くツムグさん。 「だとしても赤い糸切りはダメですっ!! なんでそんなことしたんですかっ!!」 ゆかりがプリプリしてる。 「ちっ、違うんだよっ!!どうしてもなんていうのか、あのその、女友達とかあの女性の・・・知り合いでもいいから欲しくて、片っ端から声かけてたら、知らない内にカップルの邪魔してる状態になってて・・・。 はぁぁ~。悪気はなかったんだけどな~。」 ついには頭を抱えだした。 「そっか、ツムグさんイケメンだから・・・、声かけまくって女の子その気にさせてたんだね。 それはまあなんというか、へたくそって言うか・・・。」 俺が苦しいフォローに入る。 「っだあっ!!あんたが言うかぁっ!! あんたも全く一緒だったでしょうがっ!! 無駄に優しくするもんだから女の子達みんなときめかせてたんだよっ!?ガチで自覚なかったのっ!?」 えっ!?ゆかりの矛先が何故か俺にっ! 「って!?自覚もなにも俺、ひとっつももてたことねえぞっ!?」 握り拳を作り、プルプルと震え出すゆかり。 「あ、あ、あんた達・・・ さいってえ!」 どしゃあっ! ツムグさんの隣に膝をつく。 き、効くなぁ~、さいってえ!コール、効くなぁぁ~。がっくし。
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