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「おい、無視すんなよ」
「……」
「明ー?」
「……」
「明ちゃん?無視しないで」
「ぶっ…」
鳥肌が立つような変に甘い声で囁かれ、私はさっき店員さんが持ってきてくれたお水を吹き出してしまった。
「あーあ。明ちゃん汚い」
「誰のせいですか!誰の!」
…何やってんだろう私。
もう、亜紀早く来てよー!!
と心の中で叫びながら、平然とおしぼりでテーブルの上を拭いた。
そんな私の姿を新村主任は笑いをこらえながら見ている。
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