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ようやく新村主任の唇が離れて、ゆっくり目を開けると私を見つめて微笑む主任と目があった。
「本当明って可愛いね」
「やめてください…」
「あんなに激しくキスしといてその態度はないんじゃない?」
「なっ…!新村主任がしたんじゃないですか!」
「新村主任じゃなくて、晃。さっきは切ない声で呼んでくれたのに晃って」
主任は意地悪な顔で笑う。
「変なこと言わないでください!」
「だって、本当のことだし」
「もう、知りません!」
そう言って、私はふんと新村主任から顔を背け、身を離す。
しかし、すぐに主任の長い腕が伸びてきてぎゅっと抱きしめられた。
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