孤軍奮闘編_壱

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孤軍奮闘編_壱

  部屋に戻った時、ちょうど携帯が鳴った。 「お前、どこにいる?」 1ヶ月ぶりに聞く恋人の声。 なのに、ちっとも嬉しくない。 『末期症状・・・』 疲れ果て、説明する義務も感じない私は 部屋、と適当に答えた。 博の声はあからさまに苛立ちを現す。 「嘘付けっ。 昨日から何度も電話はかけたし、 部屋にもかけた。 一度も繋がらなかったじゃないか!」
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