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わたしは遮那王をほっといて、 常盤さんの顔を確かめながら恐る恐る訊いてみた。
「ところで、この本はどうするんですか?」
遮那王がため息をつきながら言った。…
「えっ! お前は何も知らないな、」
えっ!あんたに訊いてないんですけど、
常盤さんが穏やかな口調でも悪戯な小悪魔のように、妖しく笑いながら答えた。
「校舎の改築が終わったら、 図書室に持って行く為に整理しているのですよ。 」
そうなのです。
高等部の校舎は…先の地震でほとんど崩壊して、手抜き工事が解って改築をしていたのであった。
それで高等部の生徒が中等部に間借りしているのでした。
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