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泣き叫ぶ私に構うことなく、
博はエレベータに乗り込み、私の鍵を奪って、
私を部屋に放り込んだ。
博の激怒がどれほどのものか、
血走った目が私に伝えていた。
「お前、こんな時間まで何をしてた?」
私はチケットを握り締めた。
何も答えない私に博が平手を打つ。
私はあまりの強さに壁に頭を打ちつけた。
私は自分の手の中にある
クシャクシャになったチケットをもう一度見つめた。
そして、声を絞り出す。
「貴方とは、終わり。出てって・・・」
博は私を吊るし上げ、睨みつける。
「もう一度、言ってみろ。」
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