孤軍奮闘編_肆

3/7
前へ
/40ページ
次へ
  私は再びチケットを握り締め、歯を食い縛る。 口の中が切れたようだ。 血の味がする。 その痛みが私に恐怖を越える勇気を与える。 「私をこんな風に殴る人ともう一緒に居たくない。」 一度口に出すと、 体の中に溜まった怒りが噴出した。 「私を抱くことしか考えてない人を 彼氏だなんて思えない。 自分は散々女遊びしているくせに 私が遅く帰っただけで こんなことするなんて信じられないっ! もうあんたなんか愛してないっ!!」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加