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私は再びチケットを握り締め、歯を食い縛る。
口の中が切れたようだ。
血の味がする。
その痛みが私に恐怖を越える勇気を与える。
「私をこんな風に殴る人ともう一緒に居たくない。」
一度口に出すと、
体の中に溜まった怒りが噴出した。
「私を抱くことしか考えてない人を
彼氏だなんて思えない。
自分は散々女遊びしているくせに
私が遅く帰っただけで
こんなことするなんて信じられないっ!
もうあんたなんか愛してないっ!!」
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