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朝日を見ると、なんだか昨夜の事さえ
どうでもいい気持ちになるから不思議。
辛いこと、悲しいことがある度、
打ちのめされて、引き篭もって、
悲劇のヒロインを気取ってしまう。
でも、結局、朝日を見ると
全てがどうでもよくなる。
母親が男と家出して、
酒びたりになった父親が
私に暴力を振るうようになった時も
私はそうやって忘れた。
それに比べれば、他愛もないことだ。
そして、『忘れる』ということは素晴らしいことだ。
忘れなければ、もう一歩も歩けない。
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