第1章

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それでも、特に沓也と杏子の生活はあまり不変だった! ただ、何が変わったといったら、沓也が少し金持ちになってきたことだ! これで、少し沓也も杏子と結婚が近づいたと喜んだ! しかし、そんな平穏な日々は音もなく崩れ去った…。 なんと、杏子が病気になったのである! しかし、命に別状はなく、そんなに重い病気でなかった。 糖尿病にかかったのである。 医者からは、生活習慣を改善するように、指導され、薬をたくさん戴いた。 杏子はこれまでになく、自分の体に気をつけるようにした! 沓也は働きながら、杏子の心配をしていた。 もし、杏子に何かあったらどうしようと不安を抱いていた。 しかし、そんな心配は露知らず、杏子は元気に日々の生活を営んでいた。 それから、一週間後のことだった! 「え、僕が転勤?」 沓也はなんと、転勤することになった! 「転勤先は、神戸?」 沓也は神戸に行ったことがなかった! とにかく、意外な出来事で沓也はビックリしていた! 仕方なく、沓也は転勤する準備をした! そこで、問題になったのが、杏子になんて言おうと戸惑った。 沓也は考えた。 それから、杏子とレストランで昼食を食べに行った! 「実は、話があるんだ!」 と唐突に沓也が話し出した。 「転勤することになったんだ…」 と沓也が話を切り出した! しばらく、沈黙があった。 そして、杏子が話し出した! 「で、どこに転勤するの?」 「神戸に行くことになった!ここからしばらく離れる」 「期間はどれくらい?」 杏子は質問を投げかけた! 「そうだな…。半年ぐらいだけど、長かったら一年ぐらいになる!」 「会えなくなるの?」 そう言われると沓也も辛かった。 「手紙を出すよ!電話もする!メールもするし、時々はこっちに帰ってくる!時間があったら帰るようにするよ!」 そこまで言うのが、今の沓也には精一杯だった! 正直、転勤はしたくなかったが、会社が決めたことだ!しかも、またこっちには帰ってこれる!仕方がないと、沓也は肩を落としていた。 「そう!分かったわ。ご自由に…!」 と言った杏子の言葉はとても突っぱねるようだった! でも、沓也にはどうしようもなかった! 「そりゃ、僕だって杏子と離れたくないよ!」 その後、長い沈黙が訪れた…。
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