俺様、セバスチャン。

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 母親ってヤツは、何だってこうも上から目線で何でも決めつけてしまうのだろう。  まぁ、それでも、ママさんは俺様の母よりはマシだ。 『いつまでも貰い手がないなんて。出来の悪い子』  俺様の母は平気でそんな事を言うが、ママさんはマコトが少しばかり成績が悪くても、マコトを攻めずに励ましている。 「良いじゃない。マコトが友達だって言っているんだから」  お姉ちゃんのアカリがゲージの脇を通り、自転車のカゴに鞄を入れた。  女子高生だからか、いつも甘い良い匂いがする。  マコトの次に大好きな人だ。
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