第2話

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あと、二時間十分…… 男には、 入店してからの時間は 今までの五十年の人生で 一番長く感じられた。 一秒がとても長く感じる…… 空になったコーヒーカップを 何度も啜り、 冷静でいようと心がけた。 (あと、二時間五分………。 あと二時五分後、 俺は自由になれる。 これからは例え警察が 俺を見つけて、 逮捕しようとしても できないのだ。 俺は、早く楽になりたい!) だが男が、 予期せぬ出来事に 巻き込まれるのは 時効成立まで あと 二時間を切った時だった…。
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