第1章

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あ、そうだ!! 赤西さんがシャワーを浴びてる間に逃げちゃおう この料金は前払いのシステムだから、何もないところで向こうの損にはならない つまり、赤西さんが損をする事もない そう思い付いたら気が楽になり、とりあえず怪しまれないようにシャワーを浴びた シャワーを終えて服を着ようとバスケットを見ると 服がない… 替わりに置いてあるのはバスローブ なんで…? こんな事が出来るのは当然赤西さんしかいない 仕方なしにそれを着て部屋へ戻る 『赤西さん?俺の服どうしたんですか?』 「あぁ、クリーニングに出したよ」 平然とした顔で答える 『え…なんで…?』 赤西さんはニヤリと微笑み 「お前、逃げるつもりだろ? だから逃げれないように、な」 バレてる… 「料金をいただいてる以上、何もナシで帰らせる訳にはいかないしな」 俺の肩をポンと叩いて、赤西さんはバスルームに消えた ホントに、逃げれないんだ…  
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