第1章

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唇を使って舌を扱くように動かされる ――…まるでさっきの行為を舌にされてるみたい それを思い出して、知らず知らずに腰が揺れていた も、ダメだ 体に力が入んないよ… クスッと笑われて 「気持ちいいんだ…?」 かわいーって言いながら、唇を首筋に這わす 先ほどはくすぐったいだけだった箇所が、今は快感に替わっている 『んぁ…はぁ……あっ』 鎖骨あたりまで下りてきた時、そこを強く吸いつかれた 『あ、…ん』 「なかなか色っぽい声出すじゃん」 いつの間にか耳元に戻っていた赤西さんに 「亀梨…」 囁かれる声は、会社で聞くのとは違う…欲情した男が放つ独特の響き そんな声で名前を呼ばれると、ゾクゾクとした快感が走り 『…ぁ…っ』 また中心を握られ、羞恥に顔を背ける そんな俺を嘲笑うようにもう片方の手は脇腹をゆっくり撫で上げる 首筋から胸にかけて動き回る唇と舌にも感じて 与えられる愉悦に拳を握りながら耐えた そして俺の溶けきった姿を見計らって、後ろに手を伸ばした  
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