第1章

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「すげー敏感、かわいー」 ……っ もういいから早く終わらせてくれ… だけど赤西さんは俺の脇腹に手のひらをゆっくりと這わせながら 「もっと男の体が欲しくなるようにしてやろうか…?」 チョー怖いんですけど… あんなに赤西さんに感じておいてこんな言い方なんだけど 「無意識に欲しがるようにしてやるよ…」 なんて言われたら、ホントにそうなっちゃいそうで…怖い 体の中をゆるく刺激する指先を締め付けながら、俺はすすり泣くような声を漏らすしかなかった… 小さくアラームの音が聞こえる 『ん…?』 ハッとして飛び起きてボンヤリと周りを見渡す 一瞬、どこにいるかわからなかった でも、段々と昨夜の出来事を思い出して 羞恥で真っ赤な顔をしながら部屋の様子をうかがったけど、赤西さんの気配はなかった もう帰ったのかな…? そう思いながらサイドテーブルを見るとメモがおいてあった “寝過ごさない限り追加料金は発生しないよ。 今週はあんまり無理すんな”  
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