パンダ課長への、笹原さんの挑戦状?

7/16
1794人が本棚に入れています
本棚に追加
/163ページ
「ねっ、強請る訳がないだろう!!!!あり得ない!!そんな事は、断じてあり得ない!!!!」 大声を出した途端、痛みが身体中を駆け抜け、うぅっと唸って縮こまった。 痛みと必死に戦っている最中の僕に、笹原くんがスッと顔を寄せてきて、頭上から囁いてくる。 「あなたを落とすには、二年も掛かりませんよ。昨日の身体の悦び……まだ覚えているでしょう?身体の隅々まで……それこそ、骨の髄まで」 「……」 妖しく囁かれ、身体がゾクリと竦んだ。 「なにせ、私達は、とても相性がいいですからね」 クスリと蠱惑的な微笑を、吐息交じりに耳元でされると、胸の奥底が……身体の芯が、堪らなくジリジリする。 ………じゃない!!!! そうじゃない!!!! 「お友達は、そんな事は言わない!!」 僕と笹原くんは、『お友達』からの筈だ。 そんな破廉恥極まりない事を言うような『お友達』、却下だ!却下!! 「だから、僕から…ね、強請るとか、あり得ないから!お友達は、そんな事しないし、言わない!」 「そういう事にしておきます」 余裕あり気にサラリと言われてしまい、何だか、こちらの方が悔しくなってくる。
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!