第5章 ミツバチと王様

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「気に入ると思う……」 正直初めて 彼の隣に並んだ自分が想像できたんだ。 「いいかい?人の印象を左右するのは何を言っても見た目が9割なんだ」 「……え?」 「たとえどんなに性格が良くて献身的だからって、見た目で嫌われちゃチャンスはまずない」 「そうなの……?」 「ああ、残念ながら。だけど逆に、見た目だけで相手の興味をかき立てられればこっちのもんさ」 策略的なあざとい笑顔で 鏡越し僕の前髪を弄りながら和樹は言った。 「だから最大限外見を良く見せる為にどんな努力も惜しんじゃダメ」
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