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「ちーくん」
「なに?」
「今日、私を呼んだのは、ちーくん?なんで河上くんと喧嘩したの?」
「喧嘩って程じゃないよ」
「喧嘩って他の子が言ってた。他の子から見て喧嘩だったら相当だと思うよ?」
ポリポリ頭を掻いた。困ったときの仕草。
「河上がね。俺とマリカが付き合ってると思ってたみたいで、それなのにフラフラしてるのが気にくわないって言われたんだ」
しれっとした顔で言うけど、私だってそう思えるような仲のいい光景を思いだすと何も言えなくなる。
「あんなとこ見たら、誰だってそう思うよ。河上くんじゃなくても」
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