1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
「千鶴ちゃん!!」桜吹雪のなか、掻き分けるかのような甲高い声が聞こえた。
「お母さん!!」
彼女のお母さんらしい。。。
「千鶴ちゃん!!遅いから心配したじゃない」
「ゴメンね、だけど見て、桜がすごく綺麗でしょ?ね」あっけらかんとした顔でお母さんに、言う彼女を見て。
「貴女の方がもっと綺麗ですから・・・」って言いたくなるほどに、眩しかった。
「じゃありがとう、」そういって帰ろうとすると、彼女が。。。
「泥棒ーーっっつ」??。。。はい!!なんの事だ、訳の解らない事を叫び、とっさに自転車で全速力で俺は、逃げてしまった。。。
どれくらいか走り、ふっと我に返り。
「なんで、俺はにげてるの」。。。そう思い、桜並木の所まで帰ると、彼女達は居なかった。。。
その日はそのまま帰り、何日かして、久しぶりの休みになり、田舎に帰り外を歩いていると、親父のが。
「最近、暖かくなってきたなー」言いおわると同時に、強い風が。。。
一枚の花びらが、ヒラヒラ落ちてきて、それを拾い手に取ると。
「親父、悪いね俺、帰るわ」と言い残し。
あの桜並木にむかった。
最初のコメントを投稿しよう!