1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
彼女とのたわいもない、話が進む、どれくらい話しただろう、もう周りが暗くなってきはじめた・・・
「うわ!!もうこんな時間だよ・・・暗くなって来たから、家まで送るよ・・」
彼女を家の近くまで送る、その間も話は尽きなかった・・・
「はぁぁ~、もう家の近くまで着いちゃった・・・」淋しそうに彼女が言った。
「そっか、この辺りなんだ・・・」俺も残念だった、まだ話していたかった、こんなに楽しかった事は、今までに無かった。
ふっと、先の方を見ると、葬式をしてる家があった。
「近くの方が亡くなったんだね、葬式でるの?・・・」
彼女は、ただ首を横に振るだけだった・・・
「じゃ、明日もあの桜の下で逢えないかな?」
「うん!!」
返事と同時に、俺に抱きついてきた。
少し驚いたが、嬉しかった、俺も抱き締め返し。
「また明日ね、おやすみ」
「おやすみ」
そして彼女は、帰っていった。
俺も帰ろうと振り替えると、喪服姿のオバサンらの話し声が聞こえた。
「原田さんの娘さん、急性白血病で亡くなったんですって。」
「まだ、若かったのに・・・残念だったわね~」
・・・そっか、若かったのか~、そう思いながら、家に帰る・・・
最初のコメントを投稿しよう!