・・・千鶴・・・

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今日は彼女に逢いたくて、仕事を早めに切り上げてあの桜の下に向かった。 「あれ!!今日はまだ来てないのかな・・・」 そう言った途端に、目の前がグラッとした・・・ 「うわ!!なんだ・・・今の・・・」 少しクラクラしながら、ふっと・・・隣を見ると!!彼女が座って本を読んでいた!! 「うわ!!なんで・・・」驚いた俺に、彼女もビックリしたように、大きな目を見開いてこっちを見た。 「もう!!ビックリさせないでよ!!」 かなり、キレてました・・・ 「ゴメン、目眩がして気が付いたら、千鶴さんが居たから・・・つい・・・」 じっっっと、俺を見つめて。 「こんにちは。」 彼女は満面の笑顔で、挨拶してくれた!! 「こんにちは。」 つられて、俺も挨拶した・・・ 彼女の隣に座って、また楽しい時間が始まった・・・ 話をして去くうちに、彼女は体が弱く、療養のために空気の綺麗な田舎町に、越してきたらしい・・・ 「あっ!!そう言えば、昨日車の事故があったって、この近くで・・・知ってた?」 彼女が言ったが・・・全く気が付かなかった・・・しかも、俺のいつもの帰り道らしい。 「全然気が付かなかったなぁ!!ヒドイ事故だったの?」
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