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「嘘だ。だって、嵐はぽっちゃりでぽっこりで優しくてよく食べる子が好きなんでしょ？」
「あと食べ放題に行って不機嫌になる子とかパン食い競争で一位になる子とか好きかも」
「バカにして……あたし、太れないし、嵐が望むような量は食べれないよ？」
「太らなくてもいいし、食べなくてもいい」
「でも、あたし……」
「じゃあさ、俺のことどう思う？」
嵐があたしの手を引っ張ったから、隠れてた顔があらわになってしまう。
恥ずかしいけど、彼の顔を見つめた。
嵐は、あたしの、理想の男の子。
背は１７５センチ以上で、痩せてるよりはがっちりとした体。
顔は強面よりも、チワワみたいな可愛い感じがいいな。
性格だって、優しい人がいい。
明るくて、スポーツだって出来たほうがいい。
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