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「タマちゃん、これ見に行くぞ!」
嵐の手にはぴらぴらとした紙が揺れていた。
受け取ってみると、
「相撲のチケット」
と笑う。
「……はっ?相撲?」
「そう貰ったんだけど、見に行くぞ」
「相撲、好きだったんだっけ?」
「好きだよ。あのむちむちの肌と肌がぶつかる感じがたまんないね」
「はっ?」
あたしはきっと、彼を疑いのまなざしで見つめていた。
「……タマちゃんがいちばん好き」
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