8㌔の勇気

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さっきみたいに教室の中はシンとして、校庭に流れる音楽や歓声がはっきり耳に届いた。 あたしはまた一人になったのかな。 「……嵐?」 なんの返事もなかった。 さっき聞こえた彼の声が幻聴かと思ってしまう程。 「ばか嵐」 「……嵐……」 だけど、きっといる。 だから素直になろう。言えることは言えるうちに、伝えよう。 「嵐、あのね、あたし……嵐のこと前から…す……」 急にあたしの目の前がオレンジ色になった。
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