8㌔の勇気

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「分かんない」 「はっ?」 「けどさ、タマと話せない体育祭の準備も、体育祭もつまんない」 「つまんないって……それだけで……」 「んー。あと、タマが俺のこと想ってくれてる姿が可愛いかったからかな」 「えっ?そんな態度、表してなかったじゃん?」 そう言うと笑いを堪えた顔をする。 「まじで?やっぱりあれは天然だったのか?」 「天然って?だって、あたし、嵐に素直になれなかったよ?ひどいことばっかり言って悪いと思ってたもん」 「だってさ……俺のことを好きな子の為に、俺に好みのタイプ聞いてきたじゃん?」 「…うん」 「最初、気付かなかったけど。 お腹でてる子好きって言ったら、腹巻してたこととか。 あと、よく食べる子好きって言ったら食べ放題誘ってきたりとか。 それって、あからさまに俺のこと好きって言ってると思うだろ?」
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