第2話 太田美桜

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「お母さん信じてくれる?」 一通り説明し終わって、すずが美香に聞く。 「そうね。誰かの悪戯っていう可能性もあると思うけど、萌ちゃんが嘘をついているとは思わないわ」 そう言われて、萌は少しホッとした。 「どっちにしても、萌ちゃんのお母さんが、今どうしているのかは知りたいわね」 「そうだよね」 すずが頷く。 「ねぇ太田さん。叔父さんの探偵事務所っていうのはどこにあるの?」 「えっと、松木町です」 「あら、結構遠いわね」 「ええ、そうですね。だからすぐに行こうと思って」 「いいわ。車で送って行ってあげる」 「本当ですか?」 美桜が目を輝かせる。 「ええ、だからまず、みんなでお素麺を頂きましょう。腹が鳴ってはイクサは出来ないって言うでしょ」 「お母さん。それを言うなら腹が減ってはだよ」 ガチで間違えたのか、わざとボケたのかは、美桜には分からなかったけど、すずがすぐにツッコミを入れた。
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