due

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「────ごちそうさま」 全てを食べ終えて、私はフォークを置いた後に手を合わせた。 それを受けて忍くんがペコリと会釈を返す。 ハンカチで口を拭きながら、私はチラリと彼の顔を見上げた。 「すごく美味しかった。これ、お店のメニューなの?」 「いや。……でも新作のアイデア、いいのは採用するって言われてるから。どんどん新しいの作っていこうと思って」 「へぇ。……そうなんだ」 「だから真白さん、悪いけど毎週ここに来て味見してほしいんだ」 「……………」 (────え?) 私はポカンと忍くんの顔を見つめる。 毎週ここに来て味見…って……。 立ち上がってお皿を片付けようとしている忍くんを、私は驚いて振り仰いだ。 「え、もしかして……。その為に毎週木曜日、ここに来いって言ったの?」 「────そうだけど」 「……………」 何をそんなに驚いているのかわからない、というような目で忍くんは私を見下ろした。 いや、だって……驚くでしょ。 償いたいなら毎週木曜、自分に時間をくれって言われて、一体何があるのかあれこれ考えてちょっとビクビクしてたっていうのに。 作ったドルチェの味見をしてくれって……何よそれ。  
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