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結局、この日は近くのコンビニで何かを買って食べようという話になった。
何かを作るにしても忍くんの家の冷蔵庫にはドルチェの材料以外何も入ってなかったし、時間も遅かったから。
家を出た時は既に8時。
お腹もペコペコだった。
「忍くんがパスタとか言うから、パスタ食べたくなっちゃったよ」
コンビニからの帰り道、買い物袋を見ながら溜め息混じりに呟くと、忍くんはクスッと笑みをこぼした。
私が買ったのはカルボナーラ、忍くんはフライ弁当だった。
「忍くん、コンビニのパスタなんか食べられないんじゃない? 賄いで美味しいパスタ食べてるんでしょ?」
「そうだなぁ…。うちは賄いでも手抜かないし」
「へぇ。いいなぁ…。食べてみたい」
指先が冷たくて手を擦り合わせながら笑って呟くと、忍くんは窺うように私を見下ろした。
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