第1章

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翔太…ね。落とせるかな。そんな簡単に思っていた、私。 だけど、翔太は中学の頃から付き合っている彼女が居た。想定外だった。 恋愛なんてゲームみたいなものとしか思っていなかった私はこの人を落とす、そんなゲーム感覚で翔太を落とすことに決めた。 とりあえずLIMEでも送っとこうかな。 私「今度カラオケでも行かない?」 翔太『いいよー!』 私「やったね(((o(*゚▽゚*)o))) ラウワンでも行く?」 翔太『いいね~!俺歌うの 好きなんだよね?』 私「うちもー!じゃあ、 来週の日曜日でどう?」 翔太『OK!楽しみにしてるね!』 私「うちも?じゃあ、また学校で!」 よし、いい感じ。この時の私は恋というより、略奪する事に快感を覚えていた。これは恋じゃない、そう思いたいが故にこの人に入れこんでいたのかも知れない。 そして、日曜日が来た。 いつものように挨拶を交わして、カラオケに行った。部屋に入った途端、翔太はため息をついた。 翔太『はぁ…。やってらんないよねっ笑』 私「どうしたの?」 翔太『いやー、彼女ともう1年に なるんだけどハグまでしか したこと無いんだよね(笑) しかも彼女吹奏楽部なんだけど 結構強い学校でさ… 全然会えないんだよね。』 これはチャンスだな、そう思った。 こういう相談をしてくる時は落としやすい。押してみるか。 私「…あのね。うち、翔太好きだよ。 彼女の代わりに出来ない事する?」 翔太『…え?! 何言ってんの(笑)冗談でしょ?』 私「んーん。本当だよ。 うちなら出来ない事、してあげられるよ?」 翔太『…ちょっと考えさせて。』 私「すぐじゃなくて、いいよ。 待ってるから。」 こうして、翔太と私の 不思議な関係が始まった。
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