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翔太…ね。落とせるかな。そんな簡単に思っていた、私。
だけど、翔太は中学の頃から付き合っている彼女が居た。想定外だった。
恋愛なんてゲームみたいなものとしか思っていなかった私はこの人を落とす、そんなゲーム感覚で翔太を落とすことに決めた。
とりあえずLIMEでも送っとこうかな。
私「今度カラオケでも行かない?」
翔太『いいよー!』
私「やったね(((o(*゚▽゚*)o)))
ラウワンでも行く?」
翔太『いいね~!俺歌うの
好きなんだよね?』
私「うちもー!じゃあ、
来週の日曜日でどう?」
翔太『OK!楽しみにしてるね!』
私「うちも?じゃあ、また学校で!」
よし、いい感じ。この時の私は恋というより、略奪する事に快感を覚えていた。これは恋じゃない、そう思いたいが故にこの人に入れこんでいたのかも知れない。
そして、日曜日が来た。
いつものように挨拶を交わして、カラオケに行った。部屋に入った途端、翔太はため息をついた。
翔太『はぁ…。やってらんないよねっ笑』
私「どうしたの?」
翔太『いやー、彼女ともう1年に
なるんだけどハグまでしか
したこと無いんだよね(笑)
しかも彼女吹奏楽部なんだけど
結構強い学校でさ…
全然会えないんだよね。』
これはチャンスだな、そう思った。
こういう相談をしてくる時は落としやすい。押してみるか。
私「…あのね。うち、翔太好きだよ。
彼女の代わりに出来ない事する?」
翔太『…え?!
何言ってんの(笑)冗談でしょ?』
私「んーん。本当だよ。
うちなら出来ない事、してあげられるよ?」
翔太『…ちょっと考えさせて。』
私「すぐじゃなくて、いいよ。
待ってるから。」
こうして、翔太と私の
不思議な関係が始まった。
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